株式会社ナレッジラボ
2024.1.10
管理会計プラットフォーム「Manageboard」を提供するナレッジラボ。Manageboardのサービスサイトは導線設計、集客、またリードの取りこぼしといった課題を抱えていました。
そこで同社が導入したのがFlipdesk。バナーやポップアップ機能を活用した導線の構築により、コンテンツの効果が向上。これまで取りこぼしていたリードの獲得につながっているといいます。
Flipdesk導入の背景と活用法、導入効果について、Manageboard本部マーケティングチーム責任者の浅井 俊輔様、同マーケティングチームの額田 実良様にお話を伺いました。
―Manageboardについてご紹介をお願いします。
浅井:当社は会計ソフトや家計簿アプリケーション等を提供しているマネーフォワードのグループ会社で、主にSaaSの導入支援やそのための業務設計の見直しといったコンサルティング事業、そして自社開発のSaaSである「Manageboard」事業を展開しています。Manageboardは管理会計や予算管理といった領域を効率化したり、効果を最大化するための管理会計プラットフォームです。
Manageboardの特徴は主に3つ。まず、会計ソフトとAPIでスムーズに連携できること。2つめに財務三表を連動させて事業計画を作れる機能が搭載されていること。そして、3つめに弊社が公認会計士の集まりで起業した会社であることです。そのため、会計データと非財務情報を一緒に管理するデータ基盤を持っているなど、会計のプロフェッショナルならではの設計思想で開発されています。
―2022年12月からFlipdeskをご導入いただいています。Flipdesk導入のきっかけは何だったのでしょうか。
浅井:もともと、Manageboardのサービスサイトは集客の導線に課題を抱えていました。たとえばサイトには事例記事やセミナー、お役立ち資料などたくさんのコンテンツがあるのですが、アナリティクスを確認すると多くのユーザーがコンテンツまでたどりつかず、トップページで離脱してしまっていたのです。そうしたユーザーに「こんなコンテンツもありますよ」と伝えるために、Flipdeskを導入したのです。
―サイトそのものを改修することは考えなかったのでしょうか。
額田:実は少しずつ改修を進めてはいます。ただ、全体を改修するとなると多大なコストと時間がかかってしまいます。その間、サイトにきたユーザーを取りこぼすのはもったいないですよね。そこで、全面改修の前にやれることはないか話し合った結果、出てきたアイデアの1つにFlipdeskのようなWEB接客による誘導があったのです。
―他社サービスと比較してFlipdeskを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
浅井:高機能だけどコストがかかるものは最初から対象外でした。Flipdeskと比較したのはいずれもシンプルな機能でコストがあまりかからないサービスです。そこで検討のポイントになったのは、単純に「この月額料金を支払ったことで、いくら分の商談がとれるか」です。試算した結果、Flipdeskであれば十分にコスト分はペイするだろうと判断しました。
額田:運用担当の目線だと、使いやすさは大きな判断軸でしたね。正直、導入してみないとどれくらいの効果が出るのかはわかりません。そうしたツールに最初から自分のリソースを割くことは難しいです。となると、使いこなせるようになるまで時間がかからず、運用が簡単であることは絶対条件でした。もちろん、成果が出るようなら時間をかけて使うつもりでしたから、やり込もうと思えばやり込める仕様であることも重要でした。その2つの条件を満たしていたのがFlipdeskでした。
浅井:マネージャー目線でいうと、「現場の人がちゃんと使ってくれるだろう」と思えた点も大きかったですね。現場にお願いされて導入したのに使ってくれなかったというのもよくあることですから。Flipdeskの場合は、ちゃんと運用している光景がありありと想像できるくらい詳細な打ち合わせが額田とできたので、これなら自信を持って導入できると思いました。
―導入した結果、どのような効果がありましたか。
浅井:思った通り、Flipdeskの運用コストを超える収益を生み出してくれています。Flipdeskを通じて新規リードを獲得でき、そこから商談につながっています。ただ、もともとサービスサイトからとれるリード数はビジネス全体でいうと大きくなかったので、会社としての売上に大きな影響を及ぼすほどの数字ではありません。
ただ、だからといってサイトを訪れたリードを取りこぼしていいかというと、そうではありません。たとえ数字上は少なくても、取れたはずのリードを取れないことは問題です。それに、わざわざ検索してサイトにきてくれるユーザーは確度の高いリードですからね。
Flipdeskを導入したことで、そうした細かい取りこぼしがなくなりました。シナリオを走らせてあとは放置しておけば確度の高いリードがとれるわけです。コスト分はペイしているし、運用のリソースもそれほどかかりません。それなら、Flipdeskをやめる理由はどこにもないですよね。
―Flipdeskの活用法についても教えてください。
額田:使い方はシンプルです。まず、トップページを訪れたユーザーに対して資料ダウンロードなどコンテンツへの誘導を行うこと。また、トップページ以外でもPVの多いページにバナーを表示しています。たとえば、機能紹介のページを見ているユーザーはより製品に興味を持ってくれていると思うので、資料ダウンロードへの誘導が効果的です。あるいは、セミナーページを見ているユーザーはまだ製品に強い興味を持つ段階ではないかもしれません。その場合は、お役立ち資料の案内を出すなど、ユーザーの興味関心に沿ったシナリオを走らせています。
また、バナーはA/Bテストを行って効果の高いものを出すようにしたり、同じシナリオはずっと使い続けると効果が落ちてくるので、1か月ごとに効果検証して改善するようなルーティンを作ったりしています。
―今後の展望についても教えてください。
額田:運用面では、もう少し複雑なシナリオも試してみたいですね。アンケートをポップアップで出したりするなど、誘導バナー以外の機能についても使ってみたいと思っています。
浅井:サイト上の接客はどうしても一方的なプッシュ型になりがちですが、今後はFlipdeskの機能を活用してインタラクティブな取り組みをしてみたいと考えています。
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